フィリピンからこんにちは!
私は今、生徒の語学研修の引率でフィリピンに来ています。
フィリピンのクラーク地区に「Global Standard English School」という英語を学べる語学学校があり、そこの寮に泊まりながら1対1のレッスンを4コマ、6名でのグループレッスンを2コマ、計6コマのレッスンを生徒は毎日受講しています。(ただし、1週間の滞在の中で週末は語学学校での授業がないため、学校外でのアクティビティを予定しています)
今日で5日目ですが、Global Standard English School(GS)での語学研修はこの上なく素晴らしいものとなっています。
この語学学校は、我々が強く要望していた「安全な地区での滞在」、「1対1のレッスンが多くある」「英語漬けの生活が送れる」を満たすだけではなく、我々の学校のために様々な工夫をしてくれています。
GSは韓国人経営者によって、2005年に設立された英語の語学学校です。
学生を500人収容でき、個別のレッスンルームが200部屋以上あるGSは、韓国では有名なフィリピンの語学学校ですが、日本の学校が生徒を連れてGSにきたのは本校が初めてだそうです。
本校もフィリピンでの語学研修が初めてということもあり、昨年の4月から計画を進めていくなかで心配事はありましたが、今の生徒の様子を見る限り、大成功であると感じています。
中でも、生徒の学ぶ姿勢の変化にとても驚いています。
英語のレベルチェックと現地の小学校の訪問のみで、実際にはレッスンを受講していない月曜日は、20時から21時の自習の時間に「ボーっ」としている生徒やスマホでゲームをしている生徒が何名かいました。
しかし、火曜日からレッスンが始まると、「このままではダメだ。もっと英語ができるようになりたい。しゃべれるようになりたい」という気持ちが一気に高まり、20時からの自習時間でゲームをやっている生徒は一人もいませんでした。
スマホの役割も、「ゲームをするためのもの」から「英語の調べ物をするためのもの」に変わっていました。月曜日はボーっと1時間過ごしていた生徒も、自習中に集中してテキストに取り組み、さらには持参していた英単語の本を取り出して、21時以降も自習室で勉強を続けていました。
1対1のレッスンであるがゆえに予習や復習をサボることのできない状況や、少人数のグループレッスンで生徒の興味を刺激するような様々なスタイルの授業を経験して、生徒は誰かに命じられてやるのではなく、「自主的」に英語の勉強をするようになっています。
ある先生は、ディズニー映画を英語字幕で流し、使用頻度の高い表現の部分を一時停止して、その解説をしていました。
その授業を受けた生徒は、「日本に帰ったら好きな映画を英語字幕で見てみようと思います」と私に話しに来てくれました。
1日に6コマもレッスンがあってすごく大変そうですが、みんな生き生きと英語の学習を楽しんでいます。
レッスンルームがあるフロアでは、日本人の生徒同士が英語で話す場面も増えてきました。
彼らの前向きな様子が見れて本当に幸せです。
ただ私としては、フィリピン語学研修で得られる「英語の学ぶ姿勢」を、日本でも提供できるようにしなきゃいけないなと痛感しています。
「英語ができるようになりたかったらフィリピン語学研修に行きなさい」と簡単に言ってしまうような教員にはなりたくないです。
生徒が自主的に英語を学びたくなるような指導や環境づくりを日々研究していこうと思います。
前向きに!
長澤佳則