新しい教育へ〜長澤佳則〜

教育コンサルタントとしての活動報告をしております

【合格体験記】早稲田大学

Kさん 早稲田大学社会科学部
全国自己推薦入試(総合型選抜)合格 2021年4月入学
受験について
・1次選考:書類審査
・2次選考:小論文、面接

〇合格した大学はどちらですか?


早稲田大学の社会科学部に全国自己推薦入試で合格しました。

 

〇他に受けていた大学はありますか?


慶應義塾大学総合政策学部AO入試で受験しましたが、残念ながら不合格でした。

満足のいく志望理由書や活動履歴書を出すことができていなかったことが合格できなかった原因かなと思います。

 

〇高校一年生の頃から大学受験のことを考えていましたか?


高校一年生ぐらいの時は、学校の先生になりたいと思っていて、その当時は東京学芸大学に行きたいと思っていました。
実は中学2年生ぐらいまで勉強が苦手で、定期テストは5教科で200点ぐらいでした。このままじゃヤバいと思って、工夫して勉強をするようにしたら、一科目ずつ点数がとれるようになってきて、中3の時の定期テストでは5教科で400点ぐらいとれるようになりました。
そこから勉強が楽しくなって、高校1年生のときも幅広く勉強を楽しんでいた感じでしたが、総合型選抜とかは考えていませんでした。

 

〇高校生の時にどのような活動をしていましたか?


大きく3つあって、1つ目が「マインクラフト×ドローン」、2つ目が「SDGsの啓蒙活動」、3つ目が「生徒会活動」です。

 

〇それぞれ聞いていこうと思うのですが、まずは「マインクラフト×ドローン」について教えてくれますか?


もともとマインクラフトをやっていて、高1の情報の授業でドローンを使ったのですが、ドローンで撮影した画像を3Dマップにして、それをマインクラフトで再現をしていくようなことをしていました。
学校の先生を通じて、マインクラフトの教育版を作られた方と知り合うことになりまして、マイクロソフトでプレゼンをしました。1回は日本で、もう1回はアメリカで英語を使ってプレゼンをしました。

 

〇2つ目の「SDGsの啓蒙活動」は具体的に何をやっていたのですか?


SDGsの啓蒙活動でも、マインクラフトを活用していました。実際に小学校に教えに行っていました。

 

〇高校の先生から依頼されて小学校に教えに行ってたんですか?


個人的に知り合った小学校の先生から依頼を受けて授業しにいっていました。
当時は、先生方が集まるイベントとかで、マイクラを使ってSDGsを学ぶ方法をプレゼンしたりしていて、そこで出会った先生方と連絡先を交換していました。連絡先を交換した先生から授業の依頼を受けるという形でした。

 

〇具体的に小学生に対してマイクラSDGsをどうやって教えていたのですか?


例えば、木と竹の成長スピードの違いをマイクラで知ってもらい、木で作られている商品を竹に変えていけば持続可能な社会の実現ができるのでは、という問題提起をしました。木と竹ですと、竹の方が成長スピードは圧倒的に早いのですが、マイクラ内でも同じように竹の方が早く成長してくれます。実際に外に行って、木と竹の観察をするのもよいのですが、たった1日で木と竹の成長スピードの違いを知ることはできません。マイクラでは時間を加速させることができるので、2つの違いを数分で理解することができます。

 

〇その他にはSDGs関連で活動はしていましたか?

 

通っていた高校は大学の附属学校だったので、SDGsに精通している大学教授と話をさせてもらったのですが、大学の海外研修プログラムに参加しないかと誘われました。スウェーデンSDGsを学ぶというものなのですが、ありがたいことに学校が全額負担してくれて、その研修に参加してきました。附属高校生は私一人だけでしたし、今まで附属の高校生が参加したことはありませんでした。
帰国後にはスウェーデンに一緒にいった大学生と一緒に、スウェーデンSDGsの取り組みに関する報告会をしたり、既製品としてあるSDGsが学べるボードゲームを少し改良したものを作成して、それを用いながら啓蒙活動をしていました。
報告会を通じて知り合った、いくつか企業から声をかけてもらい、その企業の社員向けにSDGsの取組み方について講演もしました。
学校の先生に向けた講演もさせてもらいました。

 

〇3つ目の生徒会活動について教えてください。

 

私は高校1年生のときから生徒会の役員に入って、1年生の終わりごろから生徒会長をやっていました。いろいろと改革をしましたが、例えば、学校に対して配布物を紙のプリントではなくデジタルで送ってもらうようにしたり、生徒会予算を使って大手企業に学校に来てもらい、SDGsの取り組みに関するワークショップを開催してもらいました。
それらの取り組みを携えて、日本生徒会大賞にエントリーして、受賞することができました。日本生徒会大賞は、優れた生徒会活動を行っている個人・学校を表彰する大会のようなものです。

 

早稲田大学社会科学部の選考はどうでしたか?


2次選考が小論文と面接だったのですが、面接は数分で終わる感じだったので、1次選考の書類のところでほぼ合格かどうかは決まっているのかなと思います。
高校の評定平均や高校時代にどんな活動をやって、どのような成果を出してきたかを書類で示すことが、合格のために一番大切なことかもしれません。