新しい教育へ〜長澤佳則〜

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【合格体験記】慶應義塾大学③(毎週月曜配信)

Sさん 慶應義塾大学 総合政策学部(定員150名)
AO入試(総合型選抜)合格 2022年4月入学
受験について
・1次選考:書類審査
・2次選考:面接

 

他の合格校:慶應義塾大学 法学部・文学部

 

〇合格した大学を教えてください。

私は慶應義塾大学総合政策学部と法学部、文学部の3つに総合型選抜で合格しました。

 

〇英語に関して何か資格を持っていましたか?

英検準1級を取得していました。通っていた学校が英語にかなり力を入れていたため、多くの生徒が英検準1級を取得していました。私は高1の第3回の試験で取得しました。

 

〇どんな高校生活を送っていましたか?

私は小中高大一貫の女子校に通っていました。全体の3分の1はそのまま内部進学をする学校です。私も当初はそのまま内部進学をしようと思っていましたが、高校2年生になる頃から周りが塾に通うようになり、私も塾に通うことを考え始めました。高校1年のときから課外活動をしていたため、一般入試ではなく、総合型選抜で大学受験をしようと思っていたので、総合型選抜の対策をしてくれる塾に入りました。ただ、総合型選抜で落ちてしまったときのことも考えて、慶應義塾大学の一般入試だけは考えていました。受験科目数が少なかったので。

 

〇課外活動は何をされていましたか?

バレエを幼少期からやっていました。高校1年生の時はバレエのプロを目指して努力していました。
高2になるタイミングで、バレエ留学をすることも考えていたのですが、自分の進路を考えたときにバレエの道ではなく大学進学の道を選びました。


〇その他は?

学校内で国際問題について考えるサークルを高校1年生の時に立ち上げました。30名くらいでおこなっていましたね。
中学生の時から模擬国連をやっていて、もともと国際問題に興味を持っていました。ただ、高校の模擬国連はより競技性が強すぎて、自分にはその雰囲気が合いませんでした。
それでもう少し身近な国際問題に取り組めるサークルを作りたいと思って設立しました。

 

〇サークルではどのような活動をしていたのですか?

高2の秋にアメリカのサンディエゴ大学が主催するJacobs Teen Innovation Challengeという半年かけておこなうプログラムに参加して、バレエをテーマにしてクラシックバレエの中のサステイナブルを見つける活動を行っていました。

このプログラムでは毎週課題が出されて、その中に自分のテーマに関連する企業にアポをとってインタビューをすしていました。

活動を通じて、バレエで使われている靴が大量生産大量廃棄されている状態をどうするかという問題を知り、バレエ関連企業と一緒に解決策を考えました。

解決策として、リサイクルの観点でバレエシューズからキーホルダーを作ることを考えましたが、企業にとってリサイクル商品はかなりコストのかかるものなので、いったん商品化は保留になってしまいました。

その時初めて、バレエ団であったり、バレエ関連企業にお金がないという問題を知りました。

 

慶應義塾大学総合政策学部への志望理由書ではどのようなことを書いたのですか?

上記の経験談を述べた上で、大学に入ってからバレエ業界の経済が活性化するようなエコサイクルを作っていきたいと書きました。
なぜ総合政策学部でなきゃいけないかという理由に関しては、バレエ業界の健全なエコサイクルを作るには、専門的な知識を学ぶだけではなく、人と人とを結びつけるようなアクションを起こしていかなければいけない、だからこそ「行動」を重視する総合政策学部が一番自分の進路先に適していると書きました。
またバレエ界の現状を、政策的、企業的、歴史的な観点で分析をしたものも志望理由書に載せました。


〇法学部の志望理由書ではどのようなことを書いたのですか?

総合政策学部のものとは全然違っていて、「気候変動訴訟」についてより深く学んでいきたいと書きました。
もう少し具体的に言うと、他国では市民団体が行政に対してもっと環境政策を推し進めるように訴訟を起こしたりしているのですが、日本では裁判を通じて行政の環境政策に働きかけていくということは一般的ではありません。
大学4年間で司法がどう環境問題に向き合えるかを学びたいということを志望理由書で書きました。
この志望理由書のために、法学や環境法などの本や論文を50本近く読みました。

 

〇もともと法律に興味あったのですか?

中学生の時に東京都弁護士会がやっているジュニアロースクールに参加していたので、法律に興味はありましたね。

 

〇法学部のFIT入試(総合型選抜)はA方式とB方式両方出願されたのですか?

はい。私はB方式で合格をもらいました。
A方式では50分の講義を聞いた後に論述試験で要約と意見を書きました。その後の口頭試問では、私のときは安楽死を認めるかどうかを聞かれました。
B方式では、小論文試験で、データの分析を400字、与えられたテーマに関して400字書きます。その後の面接では、志望理由書に書いた先行研究に関して問われました。


〇文学部の総合型選抜に関して教えてください。

文学部の志望理由書では、環境問題に焦点を当てて書きました。
日本はもともと自然に神が宿っているというアニミズムの思想をもっていましたが、近代化によって環境問題が発生してきました。

日本文化をどのように活用したら環境問題を解決できるかを文学部で学んでいきたいと書きました。文化の文脈でバレエについても言及しました。
試験は、英語の試験と小論文の試験でした。

 

〇総合型選抜で合格するために必要なことは何だと思いますか?

とにかく自分の興味関心がある分野をまずは徹底的に調べることだと思います。調べていると結局のところ、もっと幅広い知識が必要だということに気がつきます。幅広い知識を身につけることが大学に行く一番の理由になると思うので、まずは一つの分野を徹底的に研究した方がいいと思います。

 

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