新しい教育へ〜長澤佳則〜

教育コンサルタントとしての活動報告をしております

リバウンドメンタリティの育成

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お久しぶりです。

 

今回は「リバウンドメンタリティ」 について述べていきたいと思います。

 

先日、Amazonプライムビテオで元サッカー日本代表の本田圭祐さんが、現在のJリーグ理事長を務める村井満さんと対談をする動画、「KEISUKE HONDA CAFE SURVIVE」を見ました。

その中で一番興味深かったのが、 息長くプロサッカー選手として活躍できるためには「 リバウンドメンタリティ」が必要という村井さんの提言でした。

村井さんは、Jクラブでの指導に関わる人たちに、 プロに入ってすぐに辞めていってしまう選手と本田選手や岡崎選手のような10年以上も第一線で活躍し続けるような選手の違いは何かというアンケートをとり、 そのアンケートの結果、「リバウンドメンタリティ」 が必要であると感じたそうです。

 

サッカーは多くのミスや理不尽から成り立つスポーツです。

スーパースターのメッシでもシュートミスやパスミスをする。

時には、自分自身が絶好調であったにもかかわらず、 相手からファウルをもらい怪我をして、数か月、または1年間試合 に出れないというということが多々あります。

そのようなスポーツで必要不可欠なのが、「 失敗してもすぐに立ち上がる力」、「 理不尽な事に遭遇してもそれに立ち向かっていく力」、すなわち「 リバウンドメンタリティ」だと村井さんは述べていました。

 

さらに村井さんによれば、 このリバウンドメンタリティの基盤にあるのが「傾聴力」と「 主張力」であると語っています。

困難にぶち当たった時に、 周りの声にいかに耳を傾けることができるか、 アドバイスを基に困難を乗り越えるための手段を考えて主張できる か、これらがリバウンドメンタリティに必要なのです。

 

このリバウンドメンタリィは、 サッカーというスポーツだけに必要なものではなく、 人生においても必要不可欠なもので、私は教員として、 学校現場でもしっかりと教えていかなければいけないとものすごく感じています。

 

授業の中で、 生徒が挙手をして質問に答える場面が多々ありますが、 とりわけ日本人は一度答えを間違ってしまうと、 たとえ異なる質問であっても、 手を上げることをためらうようになってしまいます。

また、 テストで低い点数をとってしまった生徒は、その科目、 またはその単元に対して「苦手」というレッテルを張り、 その後積極的に取り組むことができなくなってしまうことが多いです。

 

教員が生徒に対して「完璧」であることを求めすぎてしまうと、 生徒は委縮するだけでなく、 一度の失敗で立ち直ることができなくなってしまいます。

これではリバウンドメンタリティを養うことはできません。

 

教員の役目は、生徒に完璧であることを目指させながらも、「 多かれ少なかれ人間に失敗はつきもの。同じ失敗をしないように、 様々な手段を使ってアドバイスを求め、 自分がぶち当たっている壁に対して何度でも何度でも挑戦しよう」 という言葉をかけて励ますことだと思います。

 

また、教員も人間であり、 生徒の前で失敗をしてしまうことがあります。

その際には、 自分の非を認めて潔く謝ることが大切です。

言い訳をして自分のミスを隠すのではなく、ミスを認めて、 今後同じ失敗をしないように一生懸命努力をすること生徒に誓った方が生徒のリバウンドメンタリティ育成に役立つと私は思います。

 

失敗してもすぐに立ち上がり、自分を改善しようと努力する =「リバウンドメンタリティ」。

この能力が育つ環境作りや、言葉がけをこれからも研究していきたいと思います。

 

 

自分の成長が周りの成長に貢献できることを信じて。

長澤